田舎暮らしを始めるために:移住前に下見しよう!!こんな点をチェック!!

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この記事から分かること:経験者の話を基に、移住先の下見でチェックしておけば役立つ点を紹介

この記事の対象者:移住を検討している人、移住先を探している人、移住者募集に携わる人等

農業がやってみたい、漁業がやってみたい、のんびりしたい、自然が好き、古民家に住みたい、田舎でカフェや民宿をやってみたい等々、田舎暮らしを希望する人の理由は人それぞれでしょう。

それぞれ目的があって田舎への移住を検討しているでしょうから、その目的を実現できるかどうかという点が、移住先を決めるにあたって一番重要なはずです。

しかし、実際に移住して生活を始めてみると、移住の主要目的以外でも、こんな点も前もって考えておけば、分かっていればと思うようなことがいくつか出てくることでしょう。

この記事では、家族で田舎に移住して十数年となる筆者の経験を基に、その移住先の下見でチェックしておけば役立つのではという内容を紹介しています。

目次

まずは下見前にしっかりと準備しよう

ネットで調べられる情報は事前に調べておく

ネットで調べられる情報はあらかじめ調べておきましょう。

こちらの記事もぜひご覧ください。

行政等の移住受け入れ担当の方に下見の調整をお願いする

興味がある地域に行政等で移住受け入れを担当されている方がいる場合は、必ず事前にやり取りして、下見のスケジュール調整をお願いしましょう。

どういったことをしたくてそこに移住を検討している、こんな疑問がある、こんなことを知りたい等、あらかじめやり取りしておくことで、実際の現地に行った際の話し合いや下見も効果的に進むと思います。

受け入れ側にとっても、あらかじめ皆さんがどういった趣旨で下見に来たいのか把握することで、案内する場所や紹介する人の選定などの準備もスムーズに進むはずです。

また、可能であれば、下見の際に移住者の先輩にも話を聞けるよう調整をお願いしてみましょう。

下見は移住する人全員で

家族等、数人で移住を検討している場合は、その全員が下見に行けるようスケジュールを調整しましょう。

一人だけが計画を推し進めて、実際に移住したとしても、こんなはずじゃなかったと揉める原因になりかねません。

移住予定の全員で下見して、全員が合意して移住することが移住成功の要因だと筆者は思います。

下見は数日滞在しよう:地元民宿があれば滞在してみよう

上記ポイントのように、移住希望者全員で下見の日程を合わせるのは、なかなか大変なことだとは思います。

ですが、せっかく下見するのだから、駆け足で日帰りで下見するのではなく、数日宿泊してじっくりと知りたいことを調べてきましょう。

お勧めしたいのが最寄りの民宿に泊まってみることです。

最近は地元の方が経営されているケースに加え、移住者が新規にオープンして経営されているケースも増えています。

そういった民宿に関わっている方々の中には、地元で移住者の窓口をしていたり、地元のことはもちろん、他の移住者と親交がある方も多いと思いますので、貴重な情報や助言を得られるのではないでしょうか。

また、最近は田舎暮らし体験ができる民宿も増えています。

そういったイベントに参加して実際の移住後の暮らしをイメージするのも貴重な経験になるでしょう。

下記サイトに田舎暮らしが体験できる民宿が多く掲載されていますでぜひご覧ください。

下見ではこんなことをチェックしよう

筆者の十数年の田舎暮らし経験から、こんな点もあらかじめ確認しておこうというポイントをまとめてみました。

子どもの通学環境をチェックする

お子さんと一緒に移住を考えている場合は、保育園や幼稚園、小学校・中学校・高校の有無、徒歩圏か?スクールバスがあるか?等の通学方法等を確認しておきましょう。

学校に直接連絡したり、いきなり行ったりするのは迷惑になりますので、下見で訪問する前に、自治体の移住担当の方に相談しておきましょう。

筆者の場合は、子どもが保育園の年齢だったのですが、事前の自治体とのやり取りで、通学状況についても教えてほしいとお願いしていたところ、保育園・小学校・中学校を見学させてもらったり、子供を短時間保育園に体験入園させてもらったりと、有意義な下見ができました。

事前に体験させてもらい、子どもが新しい保育園も楽しそうと思ってくれたことで、移住もスムーズに進みました。

最寄り店舗と近隣都市部で物価や品揃えをチェックする

まず、移住を検討している地域の最寄り店舗に行って、物価や品揃えをチェックしてみましょう。

筆者の住む地域では、徒歩で行ける場所に店舗はなく、3キロ圏内に農協や漁協の売店、15キロ圏内にローカルスーパーの支店がありますが、どの店舗も共通して言えるのが、品揃えが少ないという点です。

必要なものが買えないというような状況ではないのですが、都市部に比べて客数が少ないため仕入れの種類が少なく、その結果価格もやや高めに感じることが多いです。

そのため、筆者は毎週一回程度、35キロ圏内の近隣の地方都市にあるスーパーでまとめて買い出ししています。

田舎であればあるほど、筆者の地域と同じような状況にあると思います。

下見の際は最寄り店舗、少し離れた都市部店舗もチェックしてみましょう。

同じ系列のスーパーでも場所によってかなり品揃えが変わると思います。

また、現金以外の決済方法も何が使えるのかチェックしておきましょう。

道の駅をチェックする

近くに道の駅がある場合は訪問してみましょう。

地域の観光案内や近隣施設のパンフレット等様々な情報が手に入ると思います。

また、道の駅の多くは地域の特産物の直売所としても機能しています。

野菜・魚・肉・果物・それらの加工品等、その地域で生産されているものがお買い得価格で販売されていることでしょう。

しかし、移住したとして、そこで常にお目当てのものが買えるのか?という点は留意しておきましょう。

筆者の住む地域は海が近いので、近隣にあるいくつかの道の駅は、どこも魚を売りにしています。

新鮮で価格も安いということでどこも客足が多いのですが、それはつまり地元の人間が買いにくいということでもあります。

筆者が移住前に道の駅を訪問した際に、移住担当の方がここで新鮮な魚が買えますよとアピールされていました。

確かに駅の開店前から並べば買うこともできますが、一般的には、日中は働いているのでそんな時間に買いには行けません。

産地に移住したからといって、そこの特産物が日常的に手に入るわけではないのです。

この点は留意しておきましょう。

移住後に自分が行けそうな時間帯に訪問してみると、実際にどんなものが買えるかイメージできると思います。

筆者の場合は、遅い時間帯でも野菜は売り切れておらず値段もスーパーより安いので、道の駅は野菜を買う場所として利用しています。

ATMの場所や営業時間をチェックする

最寄りのどこで現金が引き出せるかをチェックしておきましょう。

田舎のATMは土日に閉まっていたり、平日も4時頃までしか使えなかったりと、コンビニATMと比べると不便な点が目立ちます。

場所と営業時間をしっかりとチェックしておきましょう。

ただ、筆者の経験から言うと、日常生活で現金を使う頻度はそれほど高くありません。

筆者は食料品・日用品は近隣の地方都市で週一回程度まとめて買い出しする生活スタイルで、その際の支払いはカードやQR決済です。

給油も必要な場合はここで同時にQR決済しています。

家賃や子供の学費や光熱費等の毎月の支出もカードや引き落としにしています。

そのため、日常生活で現金で支払うのは、農協・漁協・個人の売店や自販機やホームセンターで買い物する際が主で、他に必要な機会は自治会費を払う際、地域の神社の祭り等の祭祀料を払う際、軽自動車税を地元役場で払う際(普通自動車はPayBで支払)等年数回ぐらいです。

日頃は決済方法を準備して、買い出し時に都市部に行く際に必要な現金を引き出すという形で、近くにATMが少なくても対応できると思います。

また、今後の話なのですが、2024年7月頃に新札が発行されますが、ATM機が新札に対応するには、古い機材だと全交換する必要があるそうです。

そのコスト面から、筆者の住む地域では、利用者の少ないATMは廃止する可能性があると言われています。

他の過疎地域でも可能性はあると思いますので留意しておきましょう。

ガソリンスタンドの場所と営業時間をチェックする

ガソリンスタンドの場所と営業時間もチェックしておきましょう。

上記ATMと同じで、田舎では土日閉まっていたり、平日でも5時に閉まったりするスタンドもあるので時間はしっかり確認しておきましょう。

筆者の場合は、最寄りのスタンドは価格も高いので、都市部への定期買い出しの際に一緒に給油するようにしています。

また、冬場にストーブやファンヒーターを使う方は、スタンドかホームセンターで灯油も購入することになるので、余裕を持った購入スケジュールや備蓄方法についても考えておきましょう。

住宅はまずは賃貸で探してみよう

田舎では空き家が安価で売りに出されていますが、見知らぬ地域に、いきなり家を買って移住というのはリスクが高いです。

まずは賃貸で借りられる、市町村営の公営住宅や空き家に住む前提で探してみましょう。

行政の移住担当の方に前もって相談し、実際の下見時に候補の物件をいくつか見学させてもらえるよう調整をお願いしてみましょう。

住宅については、後日また別記事で詳しくご紹介したいと思っています。

外部リンク:国土交通省 全国地方公共団体空き家・空き地情報サイトリンク集

インターネット環境をチェックする

これは住宅の場所や設備によって状況が異なります。

住宅の目安が立っている場合は、その場所にどんなインターネット回線を設置できるかを確認しておきましょう。

最近は田舎でも光回線が使えるエリアが増えています。

筆者の住む地域でも光回線が使用可能で、筆者の住む住宅は光ケーブルが設置された電柱がある道路沿いなので引き込み工事は容易でした。

しかし、田舎では全域を光回線が網羅しているわけではなく、主要道路から少し離れた住宅になると、引き込みができないケース、引き込みに多額の費用がかかるケースもありえます。

また、光コンセントの設置工事も必要になりますので、借りる住宅の持ち主の許可が必要です。

これらの条件がクリアできていれば光回線で、難しいようならホームルーター等を検討してはどうでしょうか。

携帯電話の電波をチェックする

候補の住宅内や、就業を考えている職場付近、QR決済で買い物しようと思っている店舗等を下見する際は、現在使用している携帯電話がつながるかどうかも確認しておきましょう。

筆者の住む地域では少し山間部に入ると携帯のキャリアによってはつながらない地域もあります。

移住者受け入れ担当の方に聞いてみよう

移住支援制度の詳細や申請方法について教えてもらおう

自治体のホームページ等で事前に制度を確認したうえで、下見で会ったときに具体的な申請方法等教えてもらいましょう。

地域での防災について教えてもらおう

事前に下記の国土交通省のサイトでハザードマップを確認しておきましょう。

外部リンク:ハザードマップポータルサイト

そのうえで、過去にどういった災害があったか、防災対策がどうなっているか等教えてもらいましょう。

病院について教えてもらおう

最寄りの病院はどこか、アクセスはどうか等チェックしておいたうえで、医療状況についても聞いてみましょう。

特に、お子さん連れでの移住の場合は、小児科の場所や予防接種がどこでできるか等教えてもらいましょう。

また、万が一の際、救急車到着までにどれくらいかかるか等の目安も知っておくべきだと思います。

移住者の定住状況について尋ねてみよう

移住者が多い地域であれば、受け入れ担当の方も経験豊富だと思います。

移住が成功するコツ、失敗例等いろいろ尋ねてみましょう。

消防団について教えてもらおう

筆者の住む地域では、筆者も含めて移住者の多くが消防団に入っています。

最寄りの消防署は20km弱離れた田舎ですので、火災の際は消防団がまず鎮火にあたります。

近隣での消火活動参加も数度ありましたし、ここのような過疎地域では防災上不可欠だと筆者は思っています。

ただその一方で、新年出初式やポンプ操法大会等、個人的には疑問に思う行事もあります。

「田舎 消防団」等で検索すると、必要という記事の一方で、否定的な記事も散見します。

地域によって状況はいろいろと異なっていますので、その地域での移住者の入団状況や活動内容について教えてもらいましょう。

ただ、行政の方は消防団と連携している立場上、仮に問題があったとしても否定的な意見は言いにくいと思いますので、機会があれば移住者の先輩にも尋ねてみるといいと思います。

移住者の先輩に聞いてみよう

細かい内容かもしれませんが、同じ立場である移住者の先輩に聞いておいたほうがいい点を挙げています。

消防団の活動について教えてもらおう

上述の内容ですが、消防団に入っている移住者に話を聞けたら、活動状況について教えてもらいましょう。

地域行事について教えてもらおう

草刈り、神社の祭り、地域の運動会、スポーツ大会、子供会、敬老会等それぞれの地域で行われる行事の頻度や内容についても教えてもらいましょう。

また、祭りの祭祀料等、行事によっては費用が発生することもありますので、それも確認しておきましょう。

また、筆者の地域では強制された経験はありませんが、他の地域への移住者のブログを読んでいると、高齢化に伴って移住地で葬儀が増えて、そのたびに葬儀に駆り出されたり香典を支払ったりで負担が大きいと書かれている方もいました。

こういったこともその地域でないかどうか聞いてみましょう。

おわりに

いかがでしたか?

みなさんの田舎暮らしが楽しいものになることを願っています。

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